Lightning Studio Rec

Vol.1 "Dubplateについて"

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    レコードに通な人や、ReggaeやUK BASSカルチャーに詳しい人なら知っている人も多いと思うが、 "Dubplate"という言葉は今ではいろいろな形で使われていて、人によって理解も様々。 もとをたどれば、レコードを作成する時に使用されるファーストカット盤であり、 ダブプレート盤、アセテート盤、ラッカー盤ともいわれる鉄板で、アルミ製の円盤に、 表面はラッカー樹脂が塗布されたブランクディスクのことを"ダブプレート"という。 事の起こりをジャマイカのサウンドシーンから謎説いていくと、 60年代には既にサウンドマンたちによって各サウンドシステムが自分達だけのチューンとして、 このアナログディスクに音を刻み、それを使用して野外ダンスが行われている。 もちろんCDが無い時代なので、レコードをプレスするよりも経済的でもあるが、 ディスクの消耗もまた短命。だからこそ各サウンドマンは、 リリースされていない数々の必殺チューンを売りに他のサウンドとは違った選曲で現場を盛り上げる。 そこから自分達のサウンドのスペシャル音源のことを"Dubplate Tune"というようになった。 そして70年代後期のRootsやDUB、80年代のDance Hall等、時代とともにダブプレート盤は多様化され、 ジャンルによって微妙に違った発展をしていくことになる。 また、90年代に登場したCD-Rにメディアが移行してからもこの呼び名は引き継がれ、 データ化した現在に至ってもエクスクルーシブな音源であればダブプレートだという認識が普通になっているのも確かだ。 ダンスホールのシーンでは、過去のファウンデーションチューンと呼ばれるオケや、 何かのバージョンといった物が多く、ジャマイカのシンガーやDJに自分達のサウンド名を歌ってもらうスタイルが主流だ。 また、SKAやROCK STEADY等、オールディーズのセレクターの間では、 秘蔵のテープをダブプレートに刻んでプレイすることで、 アナログ全盛期といわれる60年代後期の音を再現するには必要不可欠なツールの一つだ。 そして、ルーツレゲエではKing TubbyやLee Perryといったミックスエンジニアの手法から"DUB"が生まれ、 1曲から何テイクも違ったバージョンが録られている。 そして、その手法はバンドスタイルからデジタルトラックに変わり、 90年代にはイギリスでNew Rootsムーブメントとして現在も進行形だ。 このシーンでは歌ものはもちろん、インストだけでも成り立つ世界なので、 比較的オリジナルトラックをダブプレートに刻んでプレイされている事が多い。 Drum'n'BassやDubstepのシーンでも同様だ。

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    といった感じで、ジャンルによって収録される内容は様々だが、 中にはダブプレートの音質にこだわる人も多く、当然CDと比べると音質は別物。 どちらが良いという訳ではなく好みの問題だが、レコードよりも音が良いというマニアも多い。 確かに聴き比べると、塩化ビニール製のレコードとではディスクの材質が違うのでもちろん音質も違ってくる。 自分としても、作曲した曲をこのディスクに刻んでプレイする事にこだわっていたい。 ダブプレートだけでなく、レコードやCDといったメディアはスタジオワークとサウンドシステムをつなぐ重要なツール。 今後も当サイトにて詳しく掘り下げていきたいと思う。

    Date: 2010/09/05 Writen by jah-light